エレベーターのかご又はつり合いおもりが、地震時の振動などによりレールから外れることをいう。
脱レールは一般に継のように考えられている。
下図で、かご又はつり合いおもりに作用する地震荷重をPとすると、その分力P1及びP2が、ガイドシューa及びbを介してレールに作用する。
これによりレールが破線のようにたわみ、かご又はつり合いおもりは、反対側のガイドシューc及びdがレールから離れる方向に変位する。
その変位量が、ガイドシューとレールのかかり代Aより大きくなると脱レールが生じる。
従って脱レールを防ぐには、変位量がAより小さいことが必要であり、また、その前提として、レールに生ずる応力が許容範囲内にあることが必要である。
かかり代(ガイドレール)、許容たわみ(ガイドレール)
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